国際貢献
JICA研修生の視察受け入れ
平成27年7月22日から23日にかけて、独立行政法人国際協力機構(JICA)課題別研修「アフリカ地域都市上水道技術者養成コース」の研修生の視察を受け入れました。
同コースはアフリカ諸国の上水道技術者に対し、水道事業経営、水道技術、水道料金徴収、無収水・漏水対策等の上水道分野に関する幅広い知見を提供することを通じ、アフリカ諸国の上水道事業の改善に寄与することを目的として実施されているものです。
エリトリア、エチオピア、マラウィ、セネガル、ソマリア、南スーダン、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、9カ国11名の研修生が訪れ、浄水施設の見学や水道事業の広域化の事例等について活発な意見交換をしました。研修生は、日本の豊かな自然や、地方においても水道普及率が高いこと、日本の大部分を占める中小規模の水道事業や文化の多様性について理解を深めることができたようです。
参加国の多くの水道事業体は、高い無収水率、低い料金収入、事業経営や組織力の問題等の従来の課題と、人口増加や都市化という新たな課題の中で、どのように安全・安心な水を供給していくかという挑戦の中にあるようです。中長期的にそれぞれの国の課題解決を考えてもらうために、日本国内の一般的な水道事業体の事例等を今後も提供できればと考えております。